みなさんこんにちは!
町田ボーカルスクールです!
今回は、「カラオケのキーの合わせ方」について解説していきたいと思います。
カラオケでよくある悩みとして、「サビが高すぎて声が裏返ってしまう」「原曲キーだと低すぎて盛り上がらない」というものがあります。
実はこの悩み、歌が下手というよりも、自分の声とキーが合っていないことが原因であるケースがとても多いです。
当スクールのレッスンでも、「キーを変えるのは邪道な気がして、ずっと原曲キーで無理して歌っていました」という生徒さんによくお会いします。
キーを自分の声に合わせて調整することは、決して逃げではなく、気持ちよく歌うためのごく普通のテクニックです。
そこで今回は、自分に合ったキーの見つけ方から、実際にカラオケ機種でキーを変える具体的な手順まで、レッスンでのやり取りを交えながら詳しく解説していきます。
それでは早速いってみましょう!
そもそも「キーを合わせる」とはどういうことか
キーを合わせるとは、簡単に言うと「曲全体の音の高さを、自分が歌いやすい高さに平行移動させること」です。
メロディの形(音の上下の動き方)はそのままに、全体をまるごと高くしたり低くしたりするイメージです。
音の高さは「半音」という単位で動く
カラオケのキー変更は、「半音」という単位で行われます。
ピアノの鍵盤で言うと、白鍵・黒鍵に関係なく、隣り合った鍵盤ひとつ分の差が「半音」です。
カラオケの機種でキーを「+1」すると半音1つ分上がり、「-1」すると半音1つ分下がります。
この「半音いくつ分」という感覚がつかめると、自分の声に合わせてどれくらいキーを動かせばいいかが具体的に計算できるようになります。
なぜサビだけ声が裏返ってしまうのか
Aメロ・Bメロは楽に歌えるのに、サビだけ声が裏返ってしまう、という経験がある方は多いのではないでしょうか。
これは多くの場合、サビの最高音が自分の地声の上限を超えていることが原因です。
レッスンにいらしていた30代男性の生徒さんも、まさにこのパターンでした。
普段よく歌う曲のAメロは伸び伸びと歌えていたのですが、サビに入った瞬間に喉が詰まったような声になってしまっていたのです。
実際にサビの音を1音ずつ確認していくと、地声の上限より完全4度ほど高い音が続いていることが分かりました。
この場合、根性で声を張り上げるのではなく、キーを下げて自分の音域に収める方が、はるかに気持ちよく歌えるようになります。
自分に合ったキーを見つける手順
ここからは、実際に自分に合ったキーを見つけるための手順を解説していきます。
①自分の地声の音域を把握する
まずは、自分がストレスなく出せる地声の上限と下限を把握しておく必要があります。
スマホのチューナーアプリを使えば、自分が出している声の音の高さ(音名)を簡単に確認できます。
やり方はシンプルで、
・地声で無理なく出せる一番低い音を伸ばして音名を確認する
・地声で無理なく出せる一番高い音を伸ばして音名を確認する
この2つさえ分かれば、キー合わせの土台は完成です。
力んで無理やり絞り出した音ではなく、あくまで「楽に、気持ちよく出せる範囲」で測ることが大切です。
②歌いたい曲の音域を調べる
自分の音域が分かったら、次は歌いたい曲の音域を調べます。
インターネットで「曲名 音域」と検索すると、サビの最高音・最低音をまとめてくれているサイトが見つかることが多いです。
特に確認しておきたいのは、サビの最高音です。
Aメロ・Bメロが自分の音域に収まっていても、サビの最高音だけ大きく飛び出ていることは珍しくありません。
③自分の音域と曲の音域を照らし合わせる
ここまでで、
・自分の地声の上限
・曲のサビの最高音
この2つの音名が分かりました。
あとは、ピアノの鍵盤をイメージしながら、この2つの音の間に鍵盤(半音)がいくつあるかを数えるだけです。
例えば、自分の地声の上限がG4で、曲のサビの最高音がB4だった場合、その差は半音3つ分になります。
この場合、カラオケのキーを「-3」に設定すれば、理論上サビの最高音が自分の地声の上限にぴったり収まる計算になります。
実際のレッスンでは、生徒さんに紙に鍵盤の絵を書いてもらい、自分の音とサビの音の位置を書き込んでもらいながら、一緒に半音の数を数える、ということもよく行っています。
最初は感覚がつかみにくくても、2〜3曲分やってみると、多くの方が自分で計算できるようになります。
自分に合ったキーの探し方を教えてほしい方は「ボイトレ体験レッスン」へ!カラオケ機種でキーを変える具体的な操作方法
計算した半音の数が分かったら、実際にカラオケの機種でキーを変更してみましょう。
DAMでキーを変える方法
DAMの場合、カラオケ機械本体のキーコントロール部分にある「♯」「♭」のボタンでキーを調整できます。
「♯」を1回押すと半音1つ分キーが上がり、「♭」を1回押すと半音1つ分キーが下がります。
先ほどの例のように「-3」にしたい場合は、「♭」ボタンを3回押せば設定完了です。
デンモクやデンモクアプリからも同様に操作できます。
デンモクアプリでは、DAMと接続した状態で「リモコン」を開くと、スマホの画面からキーやテンポを変更することができます。
キーを元に戻したいときは「標準」ボタンを押せば、いつでも原曲キーに戻せます。
JOYSOUNDでキーを変える方法
JOYSOUNDの場合も基本的な考え方は同じで、「♯」でキーを上げ、「♭」でキーを下げます。
機種によってはキーコントロールが±6段階まで対応しているものもあります。
キョクナビの予約画面からは、曲を選んだあとに「キーの高さ」を調整する画面が表示されるので、歌う前にあらかじめ設定しておくことも可能です。
JOYSOUNDの「うたスキ」にログインして何曲か歌っておくと、自分に合ったキーを自動で提案してくれる機能もあるので、計算が苦手な方はこうした機能を頼ってみるのもおすすめです。
実際にキーを変えて劇的に歌いやすくなった例
先ほどの30代男性の生徒さんは、レッスンで計算した通りにキーを「-3」に設定してその曲を歌ってみたところ、「サビの一番高いところが、今までと同じ感覚なのに全然苦しくない」と驚いていました。
それまでは「原曲キーで歌えないのは自分の実力不足」だと思い込んでいたそうですが、単純に曲と声の相性の問題だったと分かり、カラオケに対する苦手意識がかなり和らいだようでした。
その後は、行きつけのカラオケでも自分から積極的にキー変更を使うようになり、レパートリーの曲数も少しずつ増えているそうです。
キーを下げることに抵抗がある方へ
ここまで読んでいただいた方の中には、「キーを下げるのは何となく負けた気がする」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、レッスンでも「原曲キーで歌えないと恥ずかしい」とおっしゃる生徒さんは少なくありません。
しかし、原曲キーはあくまで原曲を歌っているアーティスト本人の声域に合わせて作られたものであり、万人向けの絶対的な基準ではありません。
体格や声帯の長さ、日頃の発声のクセによって、心地よく響く音域は一人ひとり異なります。
むしろ、無理な原曲キーで喉を締めながら歌うよりも、自分に合ったキーで伸びやかに歌う方が、聴いている人にも気持ちよく伝わります。
逆に、自分の音域に余裕がある曲であれば、あえてキーを上げて原曲以上の迫力を出す、という楽しみ方もできます。
キー変更は「逃げ」ではなく、自分の声を最大限に活かすための調整だと考えてみてください。
キー合わせと合わせて意識したい発声のコツ
キーを合わせることは、カラオケを楽にする最も手軽な方法ですが、それと合わせて発声そのものを整えていくと、歌える曲の幅はさらに広がっていきます。
レッスンでは、地声の上限付近の音を無理なく安定させるために、「オクターブ跳躍」を使った発声練習を取り入れることがあります。
低い音から一気に1オクターブ上の音へ跳ぶように声を当てていく練習で、低音は優しく緩やかな息、高音は細く速い息を使うのがポイントです。
この練習を半音階で少しずつ上下させながら続けると、地声の上限そのものが少しずつ広がり、これまで「キーを下げないと歌えなかった曲」が原曲キーでも歌えるようになることがあります。
キー変更で今すぐ楽に歌うことと、発声練習で少しずつ音域を広げていくことは、どちらも両立できるアプローチです。
発声から見直してキーを合わせたい方は「ボイトレ体験レッスン」へ!カラオケのキー合わせに関するよくある質問
キーは原曲のまま歌わないといけませんか?
原曲キーで歌う必要はまったくありません。
大切なのは、原曲と同じ高さで歌うことではなく、自分の声に合ったキーで無理なく気持ちよく歌えることです。
高すぎて苦しい場合や、低すぎて声が出しにくい場合は、遠慮せずキーを調整してみてください。
キーをどれくらい下げればいいか分かりません。目安はありますか?
まずは、自分の地声の上限と、曲のサビの最高音を比べてみましょう。
サビの最高音が自分の上限より高い場合は、その差の半音の数だけキーを下げるのが基本の考え方です。
最初から大きく下げすぎると曲全体が低くなりすぎることもあるため、まずは1〜2ずつ調整しながら、実際に歌って確かめてみるのがおすすめです。
キーを下げると、裏声の部分も低くなりますか?
はい、キーを下げると、地声の部分だけでなく曲全体の音域が同じ分だけ下がります。
そのため、サビの地声部分を自分の音域に合わせてキーを下げると、裏声で歌っている部分の高さも一緒に下がります。
キーを調整するときは、地声・裏声どちらの部分も自分にとって歌いやすい高さに収まっているかを確認しておくと安心です。
自分の音域はどうやって調べればいいですか?
スマホのチューナーアプリを使うと、自分が出している声の高さを画面上で簡単に確認できます。
地声で無理なく出せる一番低い音と一番高い音をそれぞれ伸ばして、表示された音名をメモしておきましょう。
無理に張り上げて出した音ではなく、あくまで楽に安定して出せる範囲を基準にすることが大切です。
DAMとJOYSOUNDでキーの変え方は違いますか?
基本的な考え方はどちらも同じで、「♯」でキーを上げ、「♭」でキーを下げます。
カラオケ機械本体のボタンのほか、デンモクやキョクナビなどのリモコン画面からも調整が可能です。
歌ってみて高いと感じたら少し下げ、低いと感じたら少し上げながら、自分が一番歌いやすい高さを探してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カラオケで「サビが高くて苦しい」「低くて盛り上がらない」と感じたときは、なんとなく感覚だけでキーを上げ下げするのではなく、自分の音域と曲の音域を照らし合わせて調整することが大切です。
今回紹介した、
・自分の地声の上限と下限をチューナーアプリで確認する
・歌いたい曲のサビの最高音を調べる
・2つの音の差を半音の数で数える
・DAMやJOYSOUNDの「♯」「♭」でキーを調整する
・オクターブ跳躍の練習で音域そのものも広げていく
この流れを意識するだけで、カラオケの満足度は大きく変わってきます。
キーを調整することは、決して恥ずかしいことでも逃げでもなく、自分の声を一番気持ちよく響かせるための、ごく当たり前の工夫です。
原曲キーにこだわりすぎず、まずは自分にとって歌いやすいキーを見つけることから始めてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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