歌うときって、つい「もっと大きな声を出さなきゃ!」
とか「音程がズレてないかな…」のように
出している音、声のことばかりを気にしちゃいませんか?
でも、ここでひとつ大事なお知らせです。
実はプロがいちばん大事にしてるのは『息(ブレス)』なんです。
音程の安定感も、声の伸びも、感情の出し方も
ぜんぶ裏で動かしてるのは「息」なんです。
つまり、息をあやつれる人ほど、心に刺さる歌が歌えるということです。
「自分の歌は、なんだか、平坦で盛り上がらないんだよなぁ…」って
悩んでる人はいませんか?
原因は、多くの場合、声じゃなくて息のほうにあります。
そしてもう一つ言わせてください。
多くの人は「歌のうまさは才能で決まる」
って思っていませんか?
実はちょっとしたテクニックでガラッと変わるんです。
実際、プロの歌手も最初から完璧だったわけじゃないのです。
「息の使い方」っていうコツを知ってるかどうかの差はめちゃくちゃデカいんです。
ここから、プロがこっそり使ってる「息のデザイン」のコツをぜんぶ公開しちゃいますね♪
① 息は「吐ききる」じゃなくて「回し続ける」
まず最初のポイント。
多くの人は「息は一回ずつしっかり吐ききるもの」だと思ってるけど
実は『止めずに回し続ける』のがポイントなんです。
歌が苦手な人にあるあるなのが、大きな声を出そうとして
息を強く吐き過ぎたり、喉に力が入ってしまって
身体全体の筋肉がロックしてしまっているパターン
これだと息の流れも止まってしまうので、一曲歌うと喉が疲れてしまうんですよね
重要なのは、曲の流れに身を任せて、息をなめらかにつなげていくことなんです
イメージは「大縄跳びで回している縄のような動き」
一度回しはじめたら、曲の終わりまでそれを止めない感覚です。
ピンとこない人のためのイメージ
言葉だけだと難しいので、こんな感じで思い浮かべてみてください。
大縄跳びを回す感じ
大縄を回すとき、最初は縄の重さも利用しつつ遠心力などを利用して
力を加えて回しはじめますが、回転が安定してからは、遠心力と重力を利用して
あとはある程度、体幹で動きのバランスをとっていけば
縄は自分から回転を続けてくれますよね。
その時に身体が力んで筋肉がロックしてしまうと
逆にバランスを失って動きを止めてしまいます。
他にも波の動きに合わせサーフィンをしたり
子供の頃に乗ったブランコの動きなども
体幹で動きをコントロールするという意味では
イメージをしやすいかもしれません。
息も体幹を使い
遠心力と重力を利用して
フレーズに合わせてグルグルと回し続けるイメージなんです。
この感覚を体に取り入れるだけで
歌の流れが驚くほど変わります。
あと、
「吸う息(ブレス)」もとても大事です。
声を出すためには「息を吐くほうが大事」だと思っている人も多いと思いますが
実は『吸う息』も歌の一部だと思ってください。
苦しそうに歌っちゃう人は、大抵フレーズの直前で「ハッ!」っと
慌ててたくさん吸い込んで、慌てて声を出す
これだと息の流れも止まってしまい、声が固くなってしまう原因に。
冒頭にも述べた通り、声は息でコントロールしています。
その性質上、声が出始めてから安定した音が出るまでは
ちょっとした時差が必ず発生します。
例外もありますが
円運動をイメージして声を出したり、息を吸ったりする場合
ベストのタイミングは主に2箇所あります。
円の「山」と「谷」を通過している部分です
ポイントはタイミングを点で捉えるのではなく
流れの一部として捉えるということ
タイミングを捉えるイメージは
例えるなら動くエスカレーターに
歩幅の速度を合わせて乗り込む感じです
動きを点で捉えていたら乗り遅れます。
動いてる物に身体を合わせる調整が必要になります。
円を描き息の動きと歌のフレーズを同期させ
山か谷の部分に「スッ」と合わせて息を吸ったり、声を出したりする
これは楽器などを演奏するミュージシャンや音に身体を合わせるダンサーにも共通の認識で
山の部分をアップビート、谷の部分をダウンビートと言ったりします
円運動の中
アップは上に飛び上がった物が下に落とされるエネルギーを表し
ダウンは下に落とされた物が重力の加速度を受けて上に飛び上がるエネルギーを表します
声を出したり、息を吸ったりするタイミングはそのどちらか
一番遠心力が加わるタイミングがベストです
もうひとつ覚えておいて欲しい事は
声のキャラクター(声を聴く人に与える印象)は声を出す前の息(ブレス)の種類で決まる
ぜひ自分の声でも実験してみてください
例えば
優しいブレス=やさしい声になる
強く早いブレス=勢いがあり強い声になる
みなさんが思っている以上に
吸っている息の種類が声に与える影響は大きいのです
プロのシンガーはそこを利用して
歌声をコントロールしているのです!
② 歌は「体幹」で歌う
プロは『体幹』で歌っている。
どれだけ息のイメージがバッチリでも、体の軸がフラフラしてたら声まで一緒に揺れちゃいます。
だから体幹がめちゃくちゃ大事です。
体幹って何? という人のために説明します。
体を動かす時やバランスを取って支える時
体を内側から支えてくれてる筋肉"のことです。
インナーマッスルとも言われてます。
もしかしたら勘違いしてる人が多いポイントをもう一つ。
「歌のために腹筋をバキバキに鍛えなきゃ」と思ってる人もいるかもしれません。
実は大事なのは『支える感覚』のほうなんです。
ムキムキになる必要は全然なくて
軽くお腹に力を入れて"ぶれない芯"を作れればOK。
もうひとつ、
体幹が一番働くのは、体のバランスを崩した時
その体を支えようとバランスを取ろうと働く
筋肉の連動なんです
体幹を意識できれば、息を強く吐いても声がグラグラしなくなります。
バランスを取る筋肉の強い土台があるから
息の車輪をどれだけブン回しても声がブレなくなるのです。
これができると、歌全体に「うねり」みたいなノリ(グルーヴ感)が生まれます。
スポーツや武道と一緒で、体の使い方ひとつで歌の響きもガラッと変わってくるんです。
③ 曲のパートごとに「息」をガラッと変える
ここからが今回の本題
息使いを繊細につかった表現方法!
Aメロ・サビ・歌い終わり
それぞれのブロックの息の使い方を変えるだけで
歌が驚くほどドラマチックに仕上がります。
Aメロは「全力」じゃなくて「あえて引く」
最初のパート、Aメロのお話。
「Aメロから気合をい入れて全力で歌ってしまう」
こんなことやってませんか?
曲の導入部分Aメロは
『あえて引いて歌ってみる』
Aメロから飛ばしちゃうと、曲全体がのっぺり聞こえて、サビまでの盛り上がりが作れない。せっかくのサビが「いつもの音量の続き」になってしまうのです。
ここで使ってほしいのが、息を多めに混ぜたささやき声(ウィスパーボイス気味)。
耳元でそっと話しかけてるくらいの距離感で歌ってみてください。
聴いてる人は「あれ、なんか引き込まれる…もっと聴きたい」というふうに
勝手に集中してくれます。
最初に"引く"からこそ、サビの"押し"が効くんですよ。
サビは「叫ぶ」じゃなくて「絞る」
そしてサビ!
多くの人は「サビは大声で叫べばOK」だと思ってるけど、実は『息を細く絞る』のが正解なんです。
ただ大声で息をぶつけるだけだと、喉痛めるし音程もブレてしまう。
イメージしてほしいのは、ホースの先を指でつまんだときの水。水の量はそのままでも、出口を細くするだけで遠くまでビューンって飛びますよね。
息も同じ。「細く、スピードのある息」をピンポイントで当ててあげる。
これだけで喉を痛めずに芯のある高音が出せるようになります。
サビでいつも声がガラガラになる人、高音で音程がフラッとブレちゃう人、ぜひこの「ホースの水」感覚を試してみて。
息の量や声量を上げるんじゃなくて
息のスピードを上げる
この発想の切り替えだけで歌がガラッと変わります。
実際、カラオケで「あの人サビうまいな〜」って思う人って、よく聴くと意外と声量自体は大きくなかったりするんですよ。"飛ぶ声"と"うるさい声"は別物。
覚えておくと一生使えるコツです。
歌い終わりは「ビシッと切る」じゃなくて 試しに「ため息で余韻を演出する」
最後の一押し、歌い終わり。
プロと素人で大きくわかれる違いは
フレーズ終わりの処理の仕方
色々な表現方法がありますが
試しいに『ため息』を使ってみてください。
最後の音をブツッと切ると、せっかく盛り上げた感情まで一緒に途切れちゃう。
映画でいうと、いいシーンの途中でテレビが消えるくらい残念ですw
そこで試してほしいのが、音程はキープしたまま、最後だけ「ハァ…」っと
ため息でフェードアウトするテクニック。
これだけで、切なさ・哀愁・余韻
そういう感情が聴いてる人の心にスッと残ります。
息の種類を変えるだけで、声が最高の楽器に変わるんですよ。
このテクニックは、バラードはもちろん、ノリの良い曲でもあらゆるジャンルで使えます。「あ、この人歌うまっ!」って感じる人の歌をよく聴いてみると
ほぼ確実にこのため息フェードアウトを使ってるはず。
一度耳が慣れると、いろんな曲で発見できて楽しいですよ。
まずは「鏡の前で1曲」やってみよう
ここまで読んで「で、結局どこから始めればいいの?」って思った人もいると思います。
練習法はいたってシンプルです。
好きな曲を1曲選ぶ
Aメロをささやき声で歌う
サビは息を細く絞って力強く飛ばす
フレーズの最後を「ハァ…」とため息で消す
これを鏡の前で表情も見ながらやってみてください。
最初は変な練習だなぁ。と感じるかもしれませんがw
スマホで録音して聴き返してみると
自分の声の違いを感じてもらえると思います。
ちなみに、ここでも一個大事なお知らせ。
歌の練習をする時「がむしゃらに沢山練習してしまう」という人も多いかもしれません。
実は『自分の声を録音して聴く』習慣のある人はめちゃくちゃ上達も早いんです。
歌っている最中は、どんなにベテランになっても
自分の歌を客観的に聴くというのは、なかなか難しいものです
録音したものを聴くと「あ、ここ息切れてる」「ここは響きが足りてない」っていうのが
すぐに分かるから、改善ポイントが一瞬で見えるんですよね。
慣れてきたら、サビの中でも特に盛り上がるとこだけ強調したり
フレーズの最後の中でも一番感情を残したい音だけため息にしたり
細かく使い分けると表現の幅がもっと広がります。
よくある質問
歌で「息を回し続ける」とはどういう意味ですか?
フレーズごとに息の流れを完全に止めるのではなく、曲の終わりまで連続した動きとして捉えることです。
大縄跳びの縄のように、体幹でバランスを取りながら息の流れをなめらかにつなげるイメージを持つと分かりやすいでしょう。
吸う息によって声の印象は変わりますか?
はい、声を出す前のブレスの種類によって、声が聴き手に与える印象は変化します。
優しいブレスはやさしい声に、強く早いブレスは勢いのある強い声につながりやすくなります。
サビで声が枯れたり音程がブレたりするのはなぜですか?
大きな声を出そうとして、息を強くぶつけすぎている可能性があります。
息の量や声量を増やすのではなく、細くスピードのある息をピンポイントで当てる意識を持つことが大切です。
歌のために腹筋を強く鍛える必要はありますか?
腹筋をバキバキに鍛えることよりも、体を内側から支える感覚が重要です。
軽くお腹に力を入れて、息を動かしても声がブレない「ぶれない芯」を作ることを意識してみてください。
息のデザインは独学でも練習できますか?
鏡の前で歌い、スマホで録音した声を聴き返す練習は、自宅でも取り組めます。
Aメロ・サビ・歌い終わりで息を使い分け、録音から息切れや響きの違いを確認すると改善点を見つけやすくなります。
まとめ:歌は「声」じゃなくて「息」でデザインしよう
最後にもう一回おさらい!
・Aメロ:やさしい息で、聴き手をそっと引き寄せる
・サビ:細く絞った速度のある息で
・歌い終わり:ため息で余韻を残す
この3つをパズルみたいに組み合わせるだけで
1曲が驚くほどドラマチックになります。
「自分の歌、平坦でつまらないかも…」って悩んできた方。
大丈夫です!
息の使い分けさえ覚えれば
自分の声でいろんな景色が描けるようになります。
きっと今よりもっと、自分の声を好きになれるはずですよ♪
ぜひ試してみてくださいね〜!
